新型歩行補助車の工学試験

時期 2016年2月
依頼元 某福祉用具メーカー
内容 某社にて開発している、肢体不自由者の歩行を助ける用具の“新型歩行補助車”の工学試験依頼があり、共同研究を進めている小山高専の協力を得て、ドラム試験を実施した。

この新型歩行補助車は、ISOの福祉用具分類(ISO-9999)によるとWalking Chairsと考えられるが、これに関する規格はISO、JIS、SGいずれにも無い。そのため、歩行車など既存のJIS、ISO、SGの中から新型歩行補助車の工学的評価として適切と考えられる試験方法や基準値を見つけ出し、実施することとした。

工学試験内容
① 静的荷重試験
② 安定性試験
③ 繰り返し試験

①、② の二つについては某社にて実施。
③については、小山高専との協力で実施した。
その結果、静的荷重試験、安定性試験については合格し、問題のないことが分かったが、繰り返し試験(走行耐久性試験)においては、改善すべき点が見つかった。

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1.厚生労働省(テクノエイド協会)による福祉用具の臨床的評価事業

2008年度 試行への参加。
以降現在(2013年度)に至るまで受託しており、全国に6ヵ所ある認定機関の1つとして、臨床評価を実施している。
なお、この間に臨床的評価事業で対象とした福祉用具は以下の通りである。

①手動車いす、電動車いす
②特殊寝台
③可搬型車いす用スロープ
④浴槽台

2.厚生労働省(テクノエイド協会)による福祉用具のモデル評価事業

期 間:2014年12月~2015年2月
依頼元:公益財団法人テクノエイド協会
内 要:テクノエイド協会の行う福祉用具モデル評価事業として、トランスファーボード、スライディングシート、ベッド用テーブルについて作成されているモデル評価基準案の内容である評価項目の妥当性、確認方法、判定の目安などの記述内容を基準部会WG代表者と行うため専門家による評価チームを構成し意見書を作成。

3.“臨床的評価事業”に準拠した独自の臨床評価

① 床ずれ防止用マットレス
期 間:2011年~2012年
依頼元:自動車系メーカー
内 容:CECAPが維持している倫理委員会(委員長は獨協医科大学リハビリテーション医学教室の主任教授古市照人教授)による承認、臨床評価実施のための評価項目策定と臨床評価の実施、そしてモニター評価を行った。
モニター評価については、協力関係にある栃木県内の施設で、対象者3名に対して各1ヶ月間実施した。一人目に対しては、危険性などにも配慮し、CECAP担当者がほぼ1ヶ月の間夜間を含めて立ち会った。

② ベッド上設置ポータブル浴槽
期間:2013年3月
依頼元:個人
内容:両親の介護を通して必要性を感じて開発した、ベッド上で使用する“ポータブル浴槽”に対する検討を検討会方式で行った。この検討会では理学療法士、作業療法士、ヘルパー、工学関係者、および利用者(エキスパートユーザー)などが委員となり専門の立場から助言や意見を述べ、それを報告書にまとめた。
報告書を納品した時点で、更に臨床評価を実施してほしいとの依頼があり、臨床評価を実施した。

③ 介護ロボット(コミュニケーションロボット)
期間:2013年6月
依頼元:システム開発系メーカー
内容:コミュニケーションロボットの臨床評価を受注した。
これまで介護用ロボット(コミュニケーションロボット)の臨床評価については規定がなく、テクノエイド協会とも綿密な連絡をとりながら臨床評価項目策定委員会を開催、評価項目を策定して臨床評価を実施した。

④ 一本杖
期間:2015年5月
依頼元:施設運営・福祉用具販売グループ
内容:一本杖のモニター評価実施に関連し臨床評価を受注した。
新たに開発された一本杖のモニター評価を受注したが、それに伴い臨床評価の実施の必要性がでてきた。しかし、テクノエイド協会による評価項目が無かったので、独自の評価項目をエルボークラッチの臨床評価を基にして策定し、実施した。

4.リフト(立ち上がり補助いす)の臨床評価項目の策定

期間:2009年度と2010年度
内容:栃木県産業振興センターの“プロジェクト形成支援事業”の助成を受けて臨床評価項目策定委員会を開催し、評価項目の策定を行った。

5.シルバーカーに関する調査研究

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期間:2010年度
依頼元:製品安全協会
内容:製品安全協会からシルバーカーの製品安全規格を策定するための基礎資料を得る為の調査研究を受託した。主に、シルバーカーを使用して段差を超える場合に事故が多発していることから、使用状態を分析し対策を立てるために必要な調査を行った。

6.新しい構造による一本杖の評価

期間:2011年
依頼元:住宅設備系の福祉用具メーカー
内容:バネ機構を備えた一本杖(ケーン)が歩行に与える影響についての研究依頼を受託した。計測は、インターリハ(株)フィジオセンターの3次元画像分析装置を用いて行った。

7.福祉用具に関する講演会の開催

期間:2011年
“第1回 高齢社会における健康・福祉に関連した産業復興プロジェクト 健康・福祉産業界に参入のチャンス! 「新技術説明会 in 宇都宮」”
(共催:JST 独立行政法人 科学技術振興センター)

8.予知機能を備えた離床センサーのモニター評価

期間:2013年4月から
依頼元:自動車系のメーカー
内容:ベッド上設置式マットタイプの離床センサーのモニター評価を受注した。
このセンサーシステムについては、いわゆる福祉用具ではなくセンサー(検知用具)であり、面状の単純な形態で使用者への物理的影響も殆ど無いと考えられたため、臨床評価は実施しなかった。倫理審査については、モニター評価実施病院の倫理委員会において実施した。
これまでに、対象者3名について最長21日間のモニター評価を実施し、終了した。

9.平成25年度介護ロボット普及・実証調査研究事業(神奈川県プロジェクト参加

期間:2013年4月から
依頼元:一般社団法人かながわ福祉居住推進機構
内容:神奈川県で進められている福祉ロボット普及のためのプロジェクトに参加した。
事業内容は、コミュニケーションロボットであるPALROを神奈川県内の施設で試用しその結果を評価するものである。
2年に亘る事業で、1年目は評価センターとして、2年目(2014年度)はセンター長が委員の一人として係わっている。

10.施設用車いすに関する実態調査(プロジェクト参加)

期 間:2013年6月から
依頼元:栃木県産業振興センターの“プロジェクト形成支援事業”
内 容:高齢者施設対応車いす(高齢者にとって最適な車いす)の開発を進める第1歩として、施設の皆様から見た、車いすに対する改良・改善の必要性を明らかにする事を依頼された。

11.ウォーキングテーブル(馬蹄形歩行車)

期 間:2013年8月から
依頼元:福祉用具の大手メーカー
内 容:新規開発のウォーキングテーブルの評価を受注した。
間近に迫っていたHCRに向けて、新規に開発してきたWTの官能検査、および映像による評価が依頼された。ベッドからの立ち上がりを動作として、その長所などについて報告した。

12.福祉用具と医療機器に関するニーズ調査(プロジェクト参加)

期 間:2013年12月から
依頼元:宇都宮市
内 容:宇都宮市の産業活性化を目的として医療機関と福祉施設からそれぞれ具体的なニーズを探ることを委託された。
2年間に亘る事業で、1年目はアンケート調査およびヒアリング調査を実施した。2年度目では得られたニーズとその試作を目指すメーカーとのマッチングを目的として委員会を構成した。

13.グリップ引っ掛け機能付き・簡易無段階式高さ調節機能付き一本杖の総合評価

期 間:2015年5月~2015年9月
依頼元:ある県にある介護施設運営・福祉用具開発メーカー
内 容:介護施設を運営する中で生まれたアイディアをもとに製品化された杖の総合評価(臨床評価、倫理審査、モニター評価)を依頼され実施した。

14.完成用部品の工学試験

期 間:2014年10月から、2015年5月まで kajyuutest1.jpg     荷重試験の模様
依頼元:某市立病院と義肢装具メーカー
内 容:某市立病院が開発し義肢装具メーカーが製造・販売を予定している、新しいアイデアによる継手とその継手を組み込んだプラスティック短下肢装具の、完成用部品申請を目的とした工学試験の依頼があった。
福祉用具総合評価センターが試験全体の管理を行い、静的荷重試験を小山高専の協力のもと実施した。その結果、関連JIS規格に基づく合格条件を満たすことが確認された。
以下、試験内容の詳細を記す。


kajyuutest.jpg       静的荷重試験静的荷重試験 
静的荷重試験は以下のように実施した。
(1) 予備試験として負荷する個所を変えて3点曲げ
試験を行い、最も応力がかかる場所を特定した。
(2) 上記の負荷位置において、JIS規格T9214-
1991に準拠し矢状面と前額面の2方向における、
3点曲げ試験を実施した。
荷重値は0(ゼロ)Nより徐々に既定の値まで増やし
た。(矢状面では1000N,前額面では200N。変位の
速度は5mm/min)
試験には、INSTRON5982(100kN)を使用した。
(3) 荷重値が既定の値に達したあと、上記JIS規格に準拠し、3種類の遊び(ガタツキ)の測定を行った。その後、(2)の状態に戻して、更に破壊まで荷重を加え続け、破壊を起こした荷重値を記録した。

1.水洗式ポータブルトイレ(福祉用具ロボット)のモニター評価

期 間:2014年6月~2015年2月
依頼元:福祉用具の大手メーカー
内 容:福祉用具メーカーより新規開発中の水洗式ポータブルトイレに関する総合的な評価(臨床評価、倫理審査、モニター評価)を依頼され実施した。


2.クラウドを使った動力歩行器の補助システム

期 間:2014年8月~12月
依頼元:大手家電系メーカー
内 要:テクノエイド協会が福祉用具・介護ロボット実用化支援事業の一環として行った      介護ロボット等の「専門職によるアドバイス支援事業」であり、他社開発の電動歩行器にクラウドを介した高齢者向けの情報端末サービスを行うことについて、介護職員等との意見交換を行った。

3.排水圧送装置付きのポータブルトイレ

期 間:2014年7月~12月
依頼元:大手排水圧送装置メーカー
内 要:テクノエイド協会が福祉用具・介護ロボット実用化支援事業の一環として行った      介護ロボット等の「専門職によるアドバイス支援事業」であり、従来の水洗トイレに汚物粉砕装置を搭載し設置場所を選ばない水洗トイレの開発に関する高齢者施設や高齢者住宅への設置可能性について、介護職員等との意見交換を行った。

4.ポータブルトイレの自動拭き取り装置

期 間:2014年7月~2015年1月
依頼元:ロボット制御による介護機器の開発ベンチャー
内 要:テクノエイド協会が福祉用具・介護ロボット実用化支援事業の一環として行った      介護ロボット等の「専門職によるアドバイス支援事業」であり、従来の水洗トイレに排便後自動で臀部を拭き取るロボット便座の開発について、専門家による助言を行った。

5.寝たきり要介護者、障害者のための自動開閉窓

期 間:2014年8月~2015年2月
依頼元:金型、金属部品等製造、プラスチック樹脂射出成形メーカー
内 要:テクノエイド協会が福祉用具・介護ロボット実用化支援事業の一環として行った      介護ロボット等の「専門職によるアドバイス支援事業」であり、既存のアルミサッシ窓に後付出来る天候感知式自動開閉窓装置の高齢者や障害者の施設および住宅への設置可能性について、専門家による助言を行った。

6. 「ウェアラブル機器を活用した視覚障害者歩行支援器システム用点字ブロックの開発」におけるモニター評価のための“倫理評価審査委員会”

期 間:2014年11月~2015年1月
依頼元:コンピューターに関する機器、ソフト等の開発企業
内 要:厚生労働省による“介護ロボット普及・実証調査研究事業”のひとつとして採択された事業で、実証試験に対する倫理評価審査委員会を実施した。

1.移動が可能な水洗トイレの総合評価

期 間:2015年6月から
依頼元:建築系大手グループ企業のメーカー
内 要:介護負担軽減の為新規開発中の可変移動式水洗トイレの総合評価(臨床評価、倫理審査、モニター評価)を依頼され、現在は最終段階のモニター評価を実施中である。

2.ベッドマットレス下設置式離床センサーの総合評価

期 間:2015年8月から
依頼元:栃木県内の電子機器開発メーカー
内 要:大学が特許を取得し、この会社が開発してきたベッドマットレス下設置式離床センサーの総合評価(倫理審査、モニター評価)を依頼され現在実施中である。

3.水中リハビリテーション装置

期 間:2015年10月
依頼元:予防医療・介護関連機器開発メーカー
内 要:テクノエイド協会が福祉用具・介護ロボット実用化支援事業の一環として行った      介護ロボット等の「専門職によるアドバイス支援事業」であり、高齢者の機能訓練・機能低下予防の為に水中で体を動かす機器について介護職員等と意見交換を行った。

4.移乗アシスト装置の倫理審査

期 間:2015年12月
依頼元:大手電機メーカー
内 要:大手電機メーカーが開発した移乗アシスト装置の倫理審査を行った。

5.自動ラップ式排泄処理システムの総合評価

期 間:2016年1月~
依頼元:ある建築系メーカー
内 要:介護負担軽減の為、開発中の自動ラップ式排泄処理システムの総合評価を依頼され現在倫理審査が終了した。次年度にモニター評価を予定している。

6.トイレ補助車椅子

期 間:2016年1月
依頼元:ある塗装メーカー
内 要:テクノエイド協会が福祉用具・介護ロボット実用化支援事業の一環として行った      介護ロボット等の「専門職によるアドバイス支援事業」であり、車椅子に乗ったまま、便座に座って排泄できる車椅子について介護職員等と意見交換を行った。

7.小山工業高等専門学校(小山高専)との共同研究協定の締結

期 間:2016年1月
内 要:小山高専・機械工学科との間で福祉用具の工学評価に関する共同研究協定を締結した。
その下で、汎用の工業用ハンドロボットを使用しJIS規格に基づく福祉用具試験等を行う環境を整えてきている。(ただし、JIS認証機関ではないので、公式のJIS認証は出来ない。)


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